AGAについて
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性性脱毛症」の意味で思春期以降に額の生え際が後退したり、頭頂部の髪が薄くなっていき、ゆっくり進行していきます。
一般的には遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられ、AGAでのお悩みの方は全国で約1,300万人と言われています。
またAGAは進行性ですので、何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に進行していきます。薄毛の原因をしっかり見極め早め早めのケア、治療が大切です。
抜け毛の原因
自然に髪が抜ける量は、健康な頭皮で1日に70〜100本です。次々と新しい髪も生まれてきますので、100本という数はそれほど多くはないでしょう。これ以上抜けているようでしたら何か他に原因があると考えて良いでしょう。
AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質です。
成長期が短くなることにより、毛包が十分に成長しないため、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。そのため、十分に育たない細かく短い毛が多くなり、全体に薄毛が目立つようになります。
Type.1 ぎとぎと地肌
必要以上に皮脂が出ている状態で毛穴がふさがれ、炎症を起こし、髪の成長が妨げられています。
ぎとぎと地肌の原因:
脂ものや甘いものの取り過ぎによる皮脂量の増加。
また、紫外線を浴びた皮脂が過酸化物質に変化し、毛穴にこびりつき、髪の成長を妨げてしまいます。
こんな人は要注意!:
夕方になると髪がベタつく・脂っこい食べ物が好き・日傘や帽子を使わない など
Type.2 ひえひえ地肌
血行不良を起こしている頭皮で、栄養が行き渡っていません。
ひえひえ地肌の原因:
長時間の冷房による冷えが原因で、体の末端である頭頂部の血流が悪くなり、頭皮が血行不良になります。
歯の噛み合わせが悪い事や歯ぎしりで、頭頂部への血行低下が起こってしまいます。
こんな人は要注意!:
髪の毛がパサつく、冷え性、歯ぎしりをする など
生活習慣を改善
睡眠
昼間は血行が、脳、筋肉、消化器等に比較的多く循環しているので、髪の毛は成長しないのです。
実は寝ている間に免疫細胞が働き、髪の毛の成長は行われていて、骨や皮膚に多くの血液が流れるので夜間に髪の毛の成長が行われています。夜ふかしなど不規則な生活・睡眠不足は、抜け毛のために良くありません。
喫煙
喫煙時には、一酸化炭素、タール、ニコチン等で血管を収縮させ、同時に一酸化炭素を吸い込む結果になり、毛細血管の壁に傷をつけ、これを繰り返すと毛細血管が硬く細くなり、十分な血液が流れなくなります。
ヘビースモーカーの方は健康と抜け毛予防のために禁煙しましょう。
食事
昆布や、海藻類が髪によいと昔から言われているのは、ミネラルがたっぷり含まれているからです。
バランスの悪い食事や肉類や油ものの取り過ぎは薄毛、抜け毛の原因です。必要以上の急速なダイエットは体調を崩してしまうとともに、抜け毛も急速に進む場合があります。髪を健康に保つには、良質のタンパク質やビタミン、ミネラルが欠かせません。髪の毛はタンパク質でできていて、そのタンパク質を運ぶための燃料(糖分)そして代謝を助けるオイル(酵素、ビタミン、ミネラル)も必要です。
ミネラルである亜鉛は細胞分裂や再生に役立ち、有害物質を捕まえて毒性を抑え、排出させるタンパク質の誘導役でもあり、タンパク質の合成や骨や髪の発育に欠かすことのできない必須ミネラルです。普通に食事していれば不足する心配はないのですが、実際は食品を加工する過程で失われる事が多いようです。
カプサイシン(血行促進効果)と大豆イソフラボン(女性ホルモンを助ける効果)を同時に摂取することも、弱った乳毛頭を活性化!毛髪の成長期が延長し、成長を促進してくれます。
毎日唐辛子と大豆を組み合わせた料理を食べるといいですね!
Point.1 亜鉛を摂ることのできる食品
牡蠣・うなぎ・牛肉(もも肉)・チーズ・レバー(豚、鶏)・卵黄・大豆・納豆・きな粉・豆腐・そば・ゴマ・緑茶・抹茶・カシューナッツ・アーモンド・黒米・赤米 など
Point.2 バランスの摂れた食事を
「まごはやさしい」をキーワードに紙にいいバランスの摂れた食事をしましょう。
ま:豆・大豆 ご:ごま わ:わかめ(海藻類) や:野菜 さ:魚 し:椎茸(キノコ類) い:芋(じゃがいもは除く)
ストレス
ストレスによる代謝の異常やストレスによって筋肉が収縮して、血管が細くなり、毛根部に栄養素が十分運ばれなくなり、髪が育たなくなります。
特に円形脱毛症の1番の原因はストレスだと言われます。
アルコール、過度の飲酒
アルコールも適度なら血行を促進し毛母細胞を活性化する効果も期待できますが、飲みすぎると肝臓に悲嘆がかかり、髪への栄養素補給の妨げになります。
不適切なヘアケア
市販のシャンプーの主成分、合成界面活性剤(泡を立てる成分)は皮膚細胞へ入り込み細胞を殺したり、弱らせる作用があり本来必要とされている皮脂雨あ水分までも洗い落としてしまうし、外からの異物を遮断している皮層のバリアゾーンも分解してしまう恐れがあるため、お勧めできません。また、パーマやヘアカラー、ドライヤーの使い過ぎなどにも気をつけてください。
朝晩のシャンプーなど、過度の洗髪によって頭皮を痛めることや香りを残すために十分なすすぎを行わず、シャンプーやリンスが毛髪や頭皮に残ってしまい、皮膚障害や抜け毛、薄毛の原因になってしまうんです。
他にも長時間紫外線を浴び続けたりする場合、帽子などを被りましょう。
正しいシャンプー法:
・お風呂では最後に頭を洗う(温まって毛穴が開き皮脂が取れやすくなる)
・泡立てから生え際から頭頂部に向かって洗う(毛の流れに逆らって洗うと毛穴に指が届きやすい)
・頭皮を傷つけないように指の腹でマッサージするように洗い、血流アップ
髪のことを知り、どうして髪が抜けるのか?という原因を知り、知識をつけて間違ったケアをしないようにすることが大切です。